1983年埼玉県に生まれる。東京藝術大学大学院油画研究室博士課程修了。ダーマトグラフと呼ばれる油性鉛筆を使い、モノクロームの画面に独創性あふれる物語を精緻に描く。北川は、幼少時に姿を変幻自在に変える動植物たちを創り出す。それらはやがて画中の主人公となり、野の花々が所狭しと咲き誇る森の舞台に生命力豊かな表現者として登場する。高度な技術が動植物の姿を様々な質感で表現し、非現実的な舞台設定にリアリティを与える。特殊な素材から生まれる画家独自のグラデーションの階調は美しく、白は光を放ち黒は漆のような艶をまとう。比類ない想像力と技術力が紡ぎだす荘厳な舞台は、生あるものへの深い愛情に満ち溢れ人々を感動へと誘う。

作品一覧

  • 招宴

  • 間の川

  • 鵺と猫又

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