薬師川 千晴

1989年滋賀県に生まれる。京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻修了。
身体を介した様々な独自の絵画を展開し、鮮烈な色彩感とストロークで、見るものを魅了する絵画を制作している。両手両足に直接絵具をつけ身体で描く<rub>シリーズでは、古典技法である練り込みテンペラを用いた自作の顔料絵具で描くことで、色と色の境目は自己と他者や異なるもの同士が互いに受け入れ合う境界線として立ち現れる。
また、SNSの発達した社会における自己と他者の関係性について、相手の領域に入る前の合図であるノックという行為に着目した<knock>シリーズを展開するなど、作品ごとに様々な表現方法を選択し発表を続けている。