画商 爲永清司が育てたポール・アイズピリ展

2025年7月12日 - 2025年8月17日
TOKYO

開催概要

初日 オープニングレセプション:7月12日(土) 16:00-18:00

このたび、ギャルリーためながは2025年7月12日(土) – 8月17日(日)まで「画商 爲永清司が育てたポール・アイズピリ展」を開催いたします。当画廊は1969年の開廊以来56年にわたり、銀座より数々の名品をご紹介してまいりましたが、今年の夏を限りに銀座での活動に終止符を打ち、新たに南青山・骨董通りに移転する運びとなりました。本展は銀座で最後の展覧会として、当画廊創業者・爲永清司(1932-2025)と作家ポール・アイズピリ(Paul AÏZPIRI, 1919-2016)の約60年にわたる交流に焦点を当てながら、アイズピリが生みだす愛と幸福に満ちた作品、初期から晩年まで約35点を展覧いたします。

当画廊の開廊当時、日本には印象派の絵画は紹介されているものの、École de Parisの作家をはじめ、その次世代のヨーロッパ絵画は未だ認知されていない時代でした。爲永清司はそれらの作家の名作を日本の美術館やコレクターにおさめ、また同時に現代の作家達を発掘して世に送り出すことを何よりの使命としていました。その作家のなかの一人がポール・アイズピリです。1957年のパリでの出会いから親交を深め、1969年の当画廊開廊時には契約作家として開廊後初となる個展を開催。以後、当画廊全店舗で60回以上の個展、3000点以上の作品を国内外にご紹介してまいりました。頻繁にアイズピリのアトリエを訪れた爲永の導きで作風は豊かに広がり続け、80年代には濃密な色彩と単純で力強い形象に満ちた画風を確立。2000年代の晩年には画面は明るさと軽やかさを増し、人物や自転車が宙を舞う自由な遊び心に満ち満ちた様式をも開花させます。現在アイズピリが得ている世界的な評価は二人の絆の証といえるでしょう。

開廊以来、東京店では約30回におよぶアイズピリ展を開催してまいりました。その結びとなる本展を美術史の節目の一つとしてぜひご覧いただきたく、ご案内申し上げます。

作品一覧

  • フルーツコンポート

  • ハートのエース

アーティスト紹介

会場情報

東京都中央区銀座7-5-4

開廊時間 月-土:11:00 – 19:00  日・祝:11:00 – 17:00