ロレンツォ・フェルナンデス展

ギャルリーためなが大阪では、現代スペイン・リアリズムを牽引するロレンツォ・フェルナンデスの展覧会を 2025年11月22日（土）から12月14日（日）まで開催いたします。大阪で４度目４年ぶりの展覧会となり、本展の為に描いた最新作を含む近作30点を一堂に展観いたします。

ロレンツォ・フェルナンデスが創り出した『新たなるリアリズム』の境地は、単に対象物をそのままキャンバスに写し描く画法とは大きく異なります。油絵具とアクリル絵具を用いて驚異的なまでに精緻な筆致で写し出された静物画は、日常目にするオブジェが意図的に選ばれ構成されています。それらをそのまま描くのではなく、実在する対象物を目で捉えた上で、反射光の輝きや質感、遠近法を緻密に操作し、再構築することで現実をも超越した世界を表現しています。作品のタイトルには込められた物語があり、事物の本質、真価を鋭く捉えています。また、それらの作品からは彼自身のルネサンスの巨匠たちが築き上げてきた古典芸術に対する畏敬の念と、純粋な心を投影しているかのような透明感が見て取れます。

是非この機会に、進化し続けるスペイン・リアリズムの世界をご堪能いただきたくご案内申し上げます。