オディロン・ルドン

1840年生まれ。版画家ルドルフ・ブレダンやアンリ・ファンタン=ラトゥールに学ぶ。普仏戦争従軍後の1872年よりパリ定住。1904年にレジオン・ドヌール勲章受章。同世代の印象派の作家とは大きく異なり、幻想的なモチーフを好み、シュルレアリスムの先駆けとなるような超自然的なものから宗教的な題材など独自の世界観を展開している。1880年代までは銅版画や木炭画などモノクロームな作品が多かったが、1889年に息子が誕生してからは油彩、水彩、パステルで鮮烈な色彩を用いた作品を多数制作している。また、ボードレールやエドガー・アラン・ポーなど象徴主義の詩人と交友し、彼らの詩集の挿絵を多く手掛けた。

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