追悼 コタボ展

2012年10月4日 - 2012年10月28日
OSAKA

開催概要

この度、ギャルリーためなが大阪におきまして「追悼 コタボ展」を開催致します。
弊社の契約作家、アンドレ・コタボ (André COTTAVOZ)が去る7月8日、ヴァロリス(南フランス)にて89歳の生涯に幕を閉じました。
葬儀は7月12日、当地のサンタンヌ教会にてミサが執り行われ、翌13日、生誕地であるサン=マルスランの墓地に埋葬されました。
コタボは1922年フランス南東部の町サン=マルスランに生まれ、リヨン美術学校卒業後、1945年頃からフラ-ンス各地の展覧会に出品し1950年にプリ・ナショナル賞を受賞。1953年にはフェネオン賞を受賞し、画家としての将来を約束されました。ほぼ同時代に、リヨン美術学校を卒業した画家フサロ、トゥルフェムスらと共に、新しい具象を追求するリヨン派を形成し、単純化したフォルムと中間色で厚塗りされた圧倒的なマチエール(画肌)で構成してゆく独自の技法により、奥行きのある壮麗な絵画空間を構築する現代具象画の第一人者としてフランス画壇の注目を集めました。1946年以後、フランスはもとよりスイス(ジュネーヴ、バーゼル)、イタリア(ミラノ、トリノ)、オランダ(アムステルダム)、ベネズエラ(カラカス)、台湾(台北)、韓国(ソウル)にて相次いで個展が開催され、世界での活躍を基盤に現代フランス絵画の巨匠の地位を確立いたしました。
弊社創業者 爲永清司とコタボとの親交は、1957年爲永がフランスに滞在したときに始まり、爲永は日本への門戸を開かせました。1964年の「国際形象展」で初めてコタボを紹介して以来、2008年の画集出版記念展まで数々の個展を開催いたしました。コタボ自身も幾度となく来日し、富士山を描き、空手を嗜むなど、日本をこよなく愛していました。日本に紹介されて約50年、今もなお、コタボは日本のファンを魅了し続けております。
作品はフランス国立近代美術館、パリ市立美術館をはじめとして、母国以外でも世界各国の美術館に収蔵され、その評価を揺るぎないものといたしました。とくに関西の地はゆかりが深く、京都四条 南座1階東側ロビーに飾られている「赤いバラのブーケ」をはじめ、ホテルニューオータニ大阪2階、3階の廻廊に、風景画を主に4作品、ホテル阪急インターナショナル4階壁面には、花の作品を主に4作品が飾られ、皆様の目を楽しませております。
また、コタボは、ポール・ヴァレリーの「樹の対話」など、多くの著作の挿絵を手掛けるなど、幅広い創作活動も行っておりました。
本展では故人を偲び、1950年代の初期作品から晩年までの油彩約40余点、画業の全てを展観いたします。
皆様のご高覧を心よりお待ち申し上げております。

アーティスト紹介

会場情報

1-4-1 SHIROMI, CHUO-KU HOTEL NEW OTANI OSAKA – ARCADE 1F

540-0001 OSAKA

JAPAN

11:00 – 20:00 会期中無休