荻須 高徳

2012年3月22日 - 2012年4月15日
OSAKA

開催概要

このたび、ギャルリーためなが大阪では、「荻須高徳展」を3月22日(木)から4月15日(日)まで開催する運びとなりました。 本展ではパリの風景を中心に静物画など、初期から晩年の油彩画30点と版画を展観いたします。
生涯のほとんどをパリで暮らした 荻須高徳(1901-1986) は、時代と共に移り変わるパリの裏街を生涯描き続けた日本を代表する作家です。建物の壁、石畳の道に宿る人々の生命感や生活感を自身が感じ取ったままに描いた作風は、日本人はもとより、ヨーロッパの人々の深い共感を呼び、世界の「Oguiss」として多くのコレクターに親しまれております。

ギャルリーためながでは1969年の開廊以来、荻須高徳の作品を1986年の没年に至るまで、独占契約のもと定期的に紹介してまいりました。創業者 爲永清司と荻須高徳との親交は、1957年爲永がフランスに滞在したときに始まります。以来爲永は、荻須の作品を日本に紹介しようと尽力し、国内の美術館や百貨店における展覧会の企画開催など意欲的に取り組んでいきました。なかでも、作品98点を一堂に介し全国を巡回した1965年の大展覧会の折には、荻須自身が実に17年ぶりとなる帰国を果たし、大反響を呼ぶ成功をおさめております。一方、1971年にはギャルリーためながフランスより画集を出版するなど、荻須の住むパリを拠点に、世界へ向けて積極的に荻須作品を発信する活動にも力を注いでいきました。これを機に、「日本の荻須」から「世界のOguiss」へと、大いなる飛躍を遂げる道を荻須は歩み始め、日本のみならずフランス画壇においても確固たる地位を築きあげます。

画家との親交、そして画家への支援は30年もの歳月に及び、また当画廊においては43年もの永きにわたりご紹介してまいりました 荻須高徳の描いた世界を、ご堪能戴けましたら幸いでございます。

アーティスト紹介

会場情報

1-4-1 SHIROMI, CHUO-KU HOTEL NEW OTANI OSAKA – ARCADE 1F

540-0001 OSAKA

JAPAN

11:00 – 20:00 会期中無休